私だけのスーパーマン
「まさか…でしたよね」
あれから
綾も洋くんも貴大くん帰ってしまった。
『確かにまさかでした。
でも偉いですよね、綾さん。
二股かけられてたのに許せちゃうなんて。
俺の勝手な予想ですけど、あの2人…いつか付き合うと思うな』
「だといいんですけどね~」
綾は明日、大学に来るんだろうか。
貴大くんと洋くんはこれまで通り友だちでいられるんだろうか。
なんだか、心配してもしきれない。
『大丈夫ですよ。
きっと、なにもかも元通りになる』
泉さんに大丈夫と言われると大丈夫な気がしてくる。
荒川泉マジック
と、でも言うんだろうか。
「そうですよね、元通りになりますよね」
また、泉さんに助けられた。
いつか私は泉さんに恩返しできるのだろうか。