君への距離~あなたに一番近い場所~
「俺には高校生の娘がいたんだ。
胡羽っていう。

こうみえても元々はサラリーマンだったから単身赴任で俺だけ名古屋にきてた。



年頃になっても、おとん、おとんって。
たまに大阪帰るとよくいっしょにラーメン食いにいったなぁ。


胡羽はさ、俺なんかには全然似てねえ、かわいい女の子だったぞ。

誰にでも優しくて、友達だっていっぱいいた。




それなのに…」






かん吉が険しい顔になった。


翼は背筋がゾクリとした。






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