君への距離~あなたに一番近い場所~
「バナナクリームはやっぱないねー」
杏は残念そうにふつうのクリームパンを手にとった。
「あれ生協でしか見たことないなー」
翼は焼きそばパンを手にとった。
「杏ー!ついでに翼も!!」
「ついでって…」
アツシだった。
アツシは雑誌コーナーに一人でいた。
杏は久しぶりのアツシにじゃれつく。
翼は何気なく雑誌を見渡すと、ふと一冊の雑誌に目が止まった。
緩いパーマとメッシュが入った女みたいな男が表紙のおしゃれ雑誌。
WAVE…
(聞いたことある…)
「あ!」
翼はページをめくっていく。
そして手が止まる。
いろんな街のスナップ、その名古屋の見出しの下に、一番大きく載せられた杏と翼のぎこちない笑顔。
「ニヤニヤすんな!」アツシが言った。
「杏ー!翼がやらしい雑誌見とるー!!」
「え~!!」
レジで翼の財布で会計していた杏が振り返る。
「違う違う、ほら…」
翼は誇らしげにアツシに見せて言った。
「かわいい彼女だろ?」
杏は残念そうにふつうのクリームパンを手にとった。
「あれ生協でしか見たことないなー」
翼は焼きそばパンを手にとった。
「杏ー!ついでに翼も!!」
「ついでって…」
アツシだった。
アツシは雑誌コーナーに一人でいた。
杏は久しぶりのアツシにじゃれつく。
翼は何気なく雑誌を見渡すと、ふと一冊の雑誌に目が止まった。
緩いパーマとメッシュが入った女みたいな男が表紙のおしゃれ雑誌。
WAVE…
(聞いたことある…)
「あ!」
翼はページをめくっていく。
そして手が止まる。
いろんな街のスナップ、その名古屋の見出しの下に、一番大きく載せられた杏と翼のぎこちない笑顔。
「ニヤニヤすんな!」アツシが言った。
「杏ー!翼がやらしい雑誌見とるー!!」
「え~!!」
レジで翼の財布で会計していた杏が振り返る。
「違う違う、ほら…」
翼は誇らしげにアツシに見せて言った。
「かわいい彼女だろ?」