君への距離~あなたに一番近い場所~
「レッドのマネさんっすか?」

金髪のタカシが杏を見て尋ねた。



「そうですよっ」
人見知りしない杏は笑顔で答える。



タカシの横にいた黒ぶちメガネのナオキが言った。

「じゃあ!翼の彼女?」



杏は飲んでいた酎ハイをふきそうになった。


「超かわいいやん!!翼ぁ~!!!」

バスケをやっている長身のヒロシが翼の肩に腕をまわした。



タカシ、
「翼、彼女のこと何にも教えてくれないんだもん!てっきり人に言えないくらいのブスかと…」


翼、
「っバカ!」


ナオキ、
「自慢しろよ~!すんげえかわいいやん!!」



ヒロシ、
「バスケ部のマネージャーにもこんな子いたらなぁ…」



杏は戸惑っている。



三人はまだ続ける。


タカシ、
「選手とマネージャーの秘密の恋かぁ?きっかけは??」


ナオキ、
「どこまでいったぁ?」


ヒロシ、
「翼爽やかな顔して…」



翼、
「もう!いい加減にしろって!!」



杏は立ち上がる。

「ちょっとトイレ!」


杏はそう言って立ち上がるとスタスタとその部屋を出ていった。

(ああいうノリは苦手…)

杏はそのまま外に出た。




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