君への距離~あなたに一番近い場所~
杏はフラフラと外を歩いていた。

別に怒ってるわけではない。

酔って熱くなった体に夜風が心地よい。




「あーんーちゃんっ♪」




後ろから声が聞こえて、杏は振り返る。




「シオかよ!」



「何その言い方ぁ~」


「翼くんかと思った…」



「まあ男前レベル的にはいい勝負やからな!」


「はいはい」



「杏ああいうの苦手やからな~!」



「ん?」



「チャラい男とシモい話♪」



「ダブルパーンチ♪」



二人はゲラゲラ笑う。


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