君への距離~あなたに一番近い場所~
「…杏ちゃん、どうしたの?」




「翼くん、


今日すっごく楽しかった。」




「あ、うん!僕も楽しかった!」





「ありがと…」



翼には杏の声が震えているように聞こえた。



「じゃあ…ね」


まるでもうずっと会えないかのような杏の言い方に、翼は混乱している。



「杏ちゃん?」




それっきり杏の声は聞こえなくなった。




翼は仕方なくマサキの部屋に帰っていった。




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