君への距離~あなたに一番近い場所~
あの日、畦道の草むらにいきなり口を塞がれて押し倒された。



暗闇の中、浮かび上がったのは五条。杏と同じ種目の男子のエース、先輩だった。


優しくて、明るいいい人だと杏は思っていた。




デートのために気合いをいれて着た、お気に入りの白いワンピースがぐちゃぐちゃになった。



ワンピースのボタンが引きちぎられ、五条のゴツい手が杏の体を荒々しくまざくった。




「いやぁ!!」
杏が声をあげる。


五条はその度に思いきり杏の頬をはった。



五条もジャージと下着を下げるともうかたくなったモノをいきなり強引に杏に突き刺した。




純白のワンピースが鮮血に染まる。


杏の頬に涙がつたう。



「…初めてなん?」

荒い息で腰を振りながら五条はニヤリと笑う。



杏の小さな体は突き上げられて激しく上下する。



凄まじい痛みが杏を襲う。
体が裂けてしまいそうだった。




どれくらいの時間がたったのだろう。


杏には永遠のように長い時間だった。




五条はさんざん杏をもて遊んだあげく、最後にケータイのカメラで写真までとって逃げていった。


去り際に杏の耳元でささやいた。


「誰かに言ったらこの写メ、大学のホムペに貼り付けちゃうよ?」



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