君への距離~あなたに一番近い場所~
「寝んなや…」



シオはそのまま眠ってしまった杏を見て少し笑った。



泣きすぎてまぶたがほんのり赤くなっていた。


「ぶさいく~」


シオはそう言って頬を伝っていた涙を親指でぬぐってやる。





(翼もおかしくなってるから…



レッドも、杏がいないとテンション上がんないんやから…





俺かて…)





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