君への距離~あなたに一番近い場所~
「リョースケ、二人は大丈夫や。
ほんまに中学生みたいなカップルやけど、
やっとくっついたんやないか。
あんなに幸せそうやったやん!
大丈夫や…」
リョースケはシオを見つめる。
「ケンのこと…」
リョースケは静かに話し出した。
「翼がよく言ってる、
ケンのほうが杏を幸せにできたんじゃねえかって…」
「翼が?」
「うん、ケンと杏って周波数いっしょっていうか何か似てたじゃん。」
「ああ。」
シオはケンと杏がバカしてるところを見るのが好きだったことを思い出して頬が緩んだ。
「でも翼と杏て真逆じゃん?
翼は人見知りだけど、杏は人懐っこい…」
「翼は何だかんだ言っても勉強できちゃう子やけど、杏は本気のバカ…」
「シオ、言いすぎ!言いすぎ!
まあ、シオが大丈夫っつうなら大丈夫なんだろ―な!」
リョースケは安心したように微笑んだ。
(シオが言うならきっと正しいんだ…)
リョースケは思う。
(男の俺でも惚れるくらい、シオはときどき大人の顔をする。)
ほんまに中学生みたいなカップルやけど、
やっとくっついたんやないか。
あんなに幸せそうやったやん!
大丈夫や…」
リョースケはシオを見つめる。
「ケンのこと…」
リョースケは静かに話し出した。
「翼がよく言ってる、
ケンのほうが杏を幸せにできたんじゃねえかって…」
「翼が?」
「うん、ケンと杏って周波数いっしょっていうか何か似てたじゃん。」
「ああ。」
シオはケンと杏がバカしてるところを見るのが好きだったことを思い出して頬が緩んだ。
「でも翼と杏て真逆じゃん?
翼は人見知りだけど、杏は人懐っこい…」
「翼は何だかんだ言っても勉強できちゃう子やけど、杏は本気のバカ…」
「シオ、言いすぎ!言いすぎ!
まあ、シオが大丈夫っつうなら大丈夫なんだろ―な!」
リョースケは安心したように微笑んだ。
(シオが言うならきっと正しいんだ…)
リョースケは思う。
(男の俺でも惚れるくらい、シオはときどき大人の顔をする。)