君への距離~あなたに一番近い場所~
甲子園初戦敗退。
シオが生まれて初めて野球を辞めようと思った時期…
「純!」
高校からの帰り道、シオの後ろから肩までの黒髪と大きな目が印象的な女の子がかけてきて呼びかけた。
シオは気づかない。
「中塩純!」
またも叫ぶ。少女の名前は佳奈(カナ)という。
「いっしょに帰ろ言うたやん!」
佳奈が膨れて言う。
「…あ、ごめん」
「今日、純の家行ってもええ?」
佳奈がニヤリと笑う。
「親おるし、疲れとるから…ムリ」
佳奈がため息をついて言った。
「もう、いつまで腐っとるん?いい加減にせいや!」
佳奈は怒って去っていった。
シオが生まれて初めて野球を辞めようと思った時期…
「純!」
高校からの帰り道、シオの後ろから肩までの黒髪と大きな目が印象的な女の子がかけてきて呼びかけた。
シオは気づかない。
「中塩純!」
またも叫ぶ。少女の名前は佳奈(カナ)という。
「いっしょに帰ろ言うたやん!」
佳奈が膨れて言う。
「…あ、ごめん」
「今日、純の家行ってもええ?」
佳奈がニヤリと笑う。
「親おるし、疲れとるから…ムリ」
佳奈がため息をついて言った。
「もう、いつまで腐っとるん?いい加減にせいや!」
佳奈は怒って去っていった。