君への距離~あなたに一番近い場所~
杏は走ってグランドを出るとそのまま陸上部の練習しているグランドに駆け込んだ。



「杏ちゃん!久しぶり~」

麻耶が笑って手を振った。



「こんちは…」

杏がペコリと頭を下げる。


五条と目を合わせないように、杏はすぐにコースに入って一人で黙々と走った。



続けて2時間、休みなしで走り続けた。




杏の気迫に周りは近づくこともできないほどだった。




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