友達以上 恋人未満…?
「で、聞きたいことッて何?」
「あ、えーと…最近、何で避けられてるのかな…ッて」
私がそう言うと、レンは少し悲しそうに目を伏せた。
「別に…理由は特にないけど」
「うそ!理由もなくレンがこんなことするわけない!」
私はつい立ち上がりながら叫んでいた。
「は?根拠は?何でそんなこと思うんだよ」
私は一瞬グッと詰まった。
でもすぐに言葉が浮かんだ。
「レンは…本当はすごく優しい人だから」
「は…?」
「私知ってるもん。レンはすごい優しいんだ。」
「何言って…」
「レンは理由もなく人を傷つけるようなことはしない!この前だって誘拐された私を探して助けてくれた!!」
私がそう言った途端、レンの顔がいっきに変わった。
ドサッ…
視界がぐるっと回った。
私の上にはレン。
隙間から天井が見える。
背中にはフカフカのベッド。
「ふざけんなよ…何も知らねぇくせに…!!」
そう言ったレンの顔は…怖かったけど、どこか悲しそうで、苦しそうで…私は抵抗なんてできなかった。