友達以上 恋人未満…?
沈黙を破ったのは…
レンだった。
「それでつつじ」
「なぁに?」
急にレンが立ち上がった
私が座っている石段の下でひざをついて、同時に手を差し出しながら言った。
「オレと…踊ってくれませんか?」
レンが…
誘ってくれた…。
ほんのり顔が赤かったけど、目は真剣そのものだった。
その姿がすごく愛しかった。
「はい。喜んで!」
「では、お手をどうぞ、お姫様」
レンはいつものいたずらっ子の笑顔だったけど
その姿はまるで本当の王子様みたいで…
すごくかっこよかった。
私はレンの手を握り
大ホールに戻った。