友達以上 恋人未満…?

レン…
そんなことがあったんだ

チラッとレンを盗み見てみる。


大分驚いたみたいだ。
目が点になっている。

「あいつ審査員長ッて…マジだったのかよ…」

なんかブツブツ言ってるし。

「レン…?」

レンは私の声にハッとすると、今度は一気に真っ赤になった。

「あ、愛する人ッてゆーのは…!!
そのッ…なんつーか…」


レン…面白いッ!!

「ぷっ」
「…あ?」

ハッ!
しまった、つい…

「てめぇ、今吹き出しやがったか?」
「え、いや…」
「何がおもしろかったんだよ?え?」

「それはレンが…」

かわいかったから
なんて言えないよー!!

「オレが何だよ?」
「それでは最後に特別審査員の蕾さん、どうぞ」

「あッほら、始まるよ!」
「チッ」

ふう、助かったぁ…


そういえば、特別審査員ッて…

えぇ!?

私は舞台に上ってきた人を見て、ものすごく驚いた。

そう、そこには私がハンカチをあげたおばあさんが立っていたのだ。


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