友達以上 恋人未満…?
コンコン


ノックしても返事はない。

「先輩…?入りますよー…?」

ガチャ

「わっ…!!」

その瞬間ドアが急に開き、私は中に引き込まれてしまった。

「ちょ…先輩…?もしもーし…」

先輩に手を掴まれ、部屋の中に入った私は今、背中に冷たいドアを感じながら先輩と向き合っているのだが…

…近くない??

両手首を掴まれ、顔のすぐ目の前には先輩の胸がある。

「せーんぱーい?」

そっと先輩の顔を伺うと…

「!? 熱ッ!」

先輩の体は燃えるように熱かった。

どうやら先輩自身も熱で意識がもうろうとしてるようだ。

「とりあえずッ…寝なきゃッ…」

私は、よいしょッと先輩を引っ張って部屋に入っていった。
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