友達以上 恋人未満…?
――レンside
ドタドタドタドタドタドタ…
バタンッ!!
…何だ?
なんかものすごい音が…
つつじの部屋から…だよな?
ちょっと見に行っとくか…。
チャララーン
チャララーン
チャララーン
おかしーな。
何回押してもでない。
「つつじー?」
ガチャ…
開いてるじゃねぇか。
物騒なやつ。
「つつじー?入るぞー」
ゆっくりドアを開く…
「げ…」
真っ暗じゃねぇか。
ったく、電気もつけずに…
そのまま奥の部屋の扉を開けると…暗くてよく見えないが、小さく座っているつつじがいた。
「おい、つつじ、電気くらいつけ……」
電気をつけた瞬間、オレは言葉を失った。
真っ赤な目をしたつつじが驚いた顔をしてこっちを見ていたのだ。
「…おい…どうしたんだよ…?何で泣いてんだ…?」
つつじの前に座る。
しかし、つつじは笑ってこう言った。
「大丈夫だよ!目にゴミが入っちゃって…」
ばかやろー…バレバレだよ…無理に笑いやがって…。
気づくとオレはつつじを抱きしめていた。