友達以上 恋人未満…?
「一応1つの団体として行くわけだし、あまり離れたところにバラバラで寝泊まりするのは、何かあった時に困るらしいんだ」
「それに、その辺にはあまりホテルがないんだって」
私たちは黙り込んだ。
「あ」
「先輩、そのホテルどこにあります?」
「え、パリのエッフェル塔の近くだったと思うけど…」
「なら、私、そこの近くに別荘あるんで、私たちのクラスはそこで寝泊まりしましょうか?」
みんなの顔がポカンとなった。
「しましょうか?
ッてお前、30人だぞ??」
「んー…1人一部屋はさすがに難しいけど、何人かで相部屋でも良ければ大丈夫だよ」
そう言って私はニッコリ笑った。
「恐るべし、つつじ…」
「そういえば、こいつのオヤジ大企業の社長だったっけ…?」
「うん。お父さんが世界各国の取り引き先の人たちと話がしやすいように、世界中に別荘建ててあるみたいだよ」
……………
「え…ッと、じゃあ本当に頼んでもいいのかな?」
「はい、おまかせ下さい!!」
「ごめんね、つつじチャン。すごい助かった!」
「いーえ!それでは!」
「また後日連絡するよ」