友達以上 恋人未満…?

そう言って先輩は走っていった。

「「つーつーじー」」

背中がちょっとゾクッとした。
振り返ると、紅葉と陸が満面の笑みで立っている。

「どーしたの?」
「つつじの別荘ッてまだ余裕あるかなー?」
「え、うん。多分」
「ならさぁ…オレら2人くらい増えてもおっけーだよな!?」
「な、お前ら…これは勝ったクラスの特権だろ!!」
「まぁまぁまぁまぁ」

少し怒ったレンを陸が手で制した。

「だってだって、せっかくの冬休みに予定なしでゴロゴロなんて悲しいじゃん!!」
「ほら、心も行きたいッて!!」

「は…?オレは別に「ほらー(^U^)ノ」

心の言葉を遮って、紅葉が満面の笑みで笑う。

「私は構わないけど、一応学校側にも聞いてみて?」
「おっけー!!」

紅葉と陸はハイタッチをした。

< 75 / 227 >

この作品をシェア

pagetop