秘密の○○ちゃん
屋上のあの子

昼休み、3限でサボっていたときに煙草を置いてきてしまったことを思い出して、俺は1人で屋上に行った。


さっき寝ていた場所に、煙草はなくて、誰かにパクられたって思ったらすげぇイラついた。


「これ」


突然、声をかけられた。

顔をあげたら、そこにいたのは隣の席のアイツ。


「んだよ」

俺は不機嫌なところに更に嫌な奴に声をかけられて、ダチでもビビるような態度だった。

でも、鈴木はやっぱり全く怯えることもなく、表情すら変えなかった。




そして。

表情を変えられたのは俺の方だった。







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