【短編】毒舌彼女

「あれ？店長！」
「いやだわぁ、新手のナンパかしらぁ？可愛い坊や♪」

ぞわわ

店長だよ、絶対！
店長らしき人は、ひらひらの服を着て、スキップしていった。
「おい、あれ、店長の双子の弟だよ。」
「どうりで…って、なんで知ってるんですか？」
「お前がくる前、店長と自称アケミの双子の弟とまぁ他のみんなで飲みに行ったんだが……」

先輩は青い顔をした。

「俺、アケミさんにキスされたんだよ。」
「うっ。」

なんかとてつもなく可哀想だ……

「気付かれなくてよかったよ。」

死にそうな顔してる。
本気だ。