恋の雪
季節
春に、君と出逢った。
夏に、君と笑ってた。
秋に、君と喧嘩した。
冬に、君と別れた。
あれから何度も何度も季節が巡った。
君がいたときと同じで、
春には桜が咲いて
夏には沢山の蝉時雨を聞いて
秋には色鮮やかな紅葉を見て
冬には雪が降った。
どんなに、季節がすぎても、隣にはもう君が居ない。
綺麗なものを見ても
綺麗だとは感じないんだ。
「人は無くしてから大切だったと気づくんだ」
誰かが言っていた。
馬鹿にしてたけど
君を失った今なら
その言葉が解るよ。
君は本当に
大切な存在だったんだよ。