Love Travel
私はその場に座ってぼーっとしていた。


さっきの人が助けてくれたんだ…


何だか急に話し掛けられたり、指輪を預かると言われたりしたけど、悪い人じゃないのかな…


そう思っているとさっきの彼がコーヒーをもって戻って来た。


「あっ俺、琢磨。名前は?」


「私は結衣花です。」


「俺より歳下だよね?いくつ?」


それからお互い当たりさわりのない世間話をした。


琢磨さんと話して分かった事…


さっき海であった私を助けてくれた人が弘樹さん。


弘樹さんと琢磨さんは27歳。幼なじみで、2年前にこの街が好きで、二人で移住してきたらしい。


ここは弘樹さんの家らしくて、私を連れてきたものの、仕事にいかないといけないから、琢磨さんが留守番してたらしい。


私は話が一段落した時に御礼を言って帰ろうと思っていたが、なかなか帰るタイミングがなかった。



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