幸せ窓

『いえ...大丈夫です。』

そう言うしかなかった。


「俺まじ無理なんだよな。ダブルデートとか。でも俺帰ったらお前1人だろ??だから無理矢理引っ張ってきちまった」


意外な言葉が出てきてビックリした。

彼は 帰ろうと思えばいつでも帰ることできたのに。私がいるから帰らなかった。

なんだ。優しい人なんじゃん。


そう思うと自然に笑みが出る。
『大丈夫ですよ』
軽く微笑みながら答えた。

その瞬間 目が合った...

一瞬 彼の顔が赤くなった気がした...
でもすぐ顔をそらされてしまったのでわからない。


「......お腹大丈夫なのか??」


はぃ??だからお腹痛くないって(笑)

彼も私がお腹痛いと勘違いしている模様。

まぁ なんでもいいやっと思い
また『大丈夫ですよ』って言った。


< 17 / 23 >

この作品をシェア

pagetop