幸せ窓
7.
『あっあの!!...毎朝ここ通っています...???』
なんか気まずい雰囲気の中 なんとか聞くことに成功。
「…………」
なのに終始無言な彼。
ずっと下を向いている。
『あの...??』
「………お前 今頃気づいたの??」
彼は眉間にシワを寄せて聞いてくる。
.....こっこわい。
『ごっごめん..なさい』
謝るしかなかった。
実際 ちょっと気づいてたことなんか その眉間のシワに負けて言えませんでした。
「はぁー」
たっ..ため息!?!?
なんか 涙ぐんできた..。
「...ずっとさ」
彼が静かに話し始めた。
ずっと私は下を向いていたので 彼がどんな表情で話しているかはわからないけど 口調からして多分 恐い顔はしてない...と思う。
「ずっと朝練があって、朝もだるくて、正直 全部どうでもよくなってきた頃にさ、ちょっと朝 遠回りして行こうと思ってたまたまここを通ったんだ。」