幸せ窓

「そん時に2階の窓から大きな欠伸して、寝癖はめちゃくちゃで、正直むかついた。」

私のことじゃん...。
やっぱ嫌われてる~(泣)

「俺はこんな朝から朝練だっつーのにって思った。けど、空を見て微笑んだお前みて一瞬で好きになった。」


え??いま何て..??
私は驚いて 顔を上げた。
彼と目があう。

「晴れだと気持ちよさそうに腕を伸ばして、雨だと少し残念そうにするけどなぜかテルテル坊主を笑顔で下げてたり、高校にもなって雪の日はめっちゃ嬉しそうな顔をするんだお前。」

そう言って微笑んだ彼の顔がすごくすごく優しいもので なんか温かいものを感じた。
自分の顔が熱くなったのを感じて急いで下を向いた。


彼の靴が一歩近づいてきたのが視界に入った。

私の心臓の音が大きくなる。



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