幸せ窓

「気づいたら朝起きるのも嫌じゃなくなってて、無意識に毎朝遠回りして家の前通ってた。たまに会えないと気になってたし。それでわかったんだ。お前のことが好きだって」

心臓が爆発しそうだった。

びっくりしてるから??

....違う。
多分 嬉しすぎて、私も好きだから こんなドキドキしてるんだ。









『……………私も』


晴れてる日も雨の日も雪の日も



『窓から見えるあなたに恋してました。』



顔が熱くなっていく。
声は最小限に小さかったはず。


恥ずかしい。

でも大好き。


彼の靴がまた一歩 近づいてきた。

その瞬間 私は彼に抱きつかれた。
身長の差のせいでちょうど私の顔は胸板へ。


離れると真っ暗な視界から 優しい優しい彼の照れた顔が見えた。


窓からじゃあ決して見れない顔。


窓からの目が合う一瞬も好きだけど こっちの方がもっと好きみたい。

これからは 色んな顔が見れるんだね。

ますます 好きになりそうです♪





私の家の窓は“幸せ窓”


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