スカーレットの雪
「もし緋那がタイムスリップしちゃったらどうする?」
奏ちゃんが聞いてきた。
「んん~、多分、テストの解答とか事前に知ってるからテストでいい成績取るっ!あと、未来でしか知り得ないことを言って奏ちゃん驚かす!」
「あはは、俺驚かされるんだ」
「奏ちゃんは?」、あたしが聞くと、奏ちゃんは少し考えて言った。
「多分…何もできなさそうだな。起こってしまったこと、過去は変えられないと思うからさ」
よくわからないあたしは小首を傾げる。
「俺運命論者だから、行き着く先は決まってると思うんだよね。でもそれまでに色々選択肢があって、それを選ぶのが人生なんじゃないかなって。どれを選んでも、行き着く先は同じなんだと思う」
「…奏ちゃん難しい」
「はは、ごめんごめん」
こんがらがったあたしの頭を、繋いでない手でポンッと撫でた。
そしていつもの笑顔で、奏ちゃんは言った。
「今俺と緋那が一緒にいるのも、運命だと思うってこと。どんな道を選んでも、結局は一緒にいるんじゃない?」
奏ちゃんが聞いてきた。
「んん~、多分、テストの解答とか事前に知ってるからテストでいい成績取るっ!あと、未来でしか知り得ないことを言って奏ちゃん驚かす!」
「あはは、俺驚かされるんだ」
「奏ちゃんは?」、あたしが聞くと、奏ちゃんは少し考えて言った。
「多分…何もできなさそうだな。起こってしまったこと、過去は変えられないと思うからさ」
よくわからないあたしは小首を傾げる。
「俺運命論者だから、行き着く先は決まってると思うんだよね。でもそれまでに色々選択肢があって、それを選ぶのが人生なんじゃないかなって。どれを選んでも、行き着く先は同じなんだと思う」
「…奏ちゃん難しい」
「はは、ごめんごめん」
こんがらがったあたしの頭を、繋いでない手でポンッと撫でた。
そしていつもの笑顔で、奏ちゃんは言った。
「今俺と緋那が一緒にいるのも、運命だと思うってこと。どんな道を選んでも、結局は一緒にいるんじゃない?」