ただ…逢いたくて
ガヤガヤ…

「人、多いね…体育館集合だよね?」

『ぽいね!クラス分け気になる』

体育館に着き、私たちはクラス分けの表を見に行った。

『紗季、5組だ♪あたし6組♪隣じゃ〜ん!やったね紗季!』

「ほんとだーっ!やったね」

『俺のは無視かよ!俺3組じゃん。離れてんじゃん!』


語尾を繰り返してしょげる亮を軽くあしらうえり。
なんだかんだ言ってこの二人は五ヶ月続いていて結構仲がいいからすごいと思う。私なんて付き合っても一ヶ月も続かない。


『新入生!座りなさい』

生活指導らしい先生が声を張り上げた。仕方なく自分のクラスの席に座りに行った。


『新入生!入学おめでとう。だけど生活指導は厳しくして行く。今から頭髪検査を行う。クラス順に並びなさい』


ガヤガヤガヤ…


入学式が始まると思いきや、いきなり頭髪検査!?
この学校は校則がゆるいって有名な学校だから選んだのに…;

なぜか頭髪検査は6組から行われ、もちろんクラスの半分以上引っ掛かっていた。その中でもかなり染めていたえりは無茶苦茶怒られていた。


『紗季!』

後ろから亮に呼ばれた。
亮もかなりの金髪で怒られていた。


「亮ー怒られてたね」

『お前のがやべーじゃん』

「そんなことないよ」

まぁ、たしかに私もだいぶ染めていた。私の順番が来るまで亮と話していた。
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