ただ…逢いたくて
『次!梅原!』

「はーい。じゃあね亮」

呼ばれた私は先生の前に立った。

『お前だいぶ茶色だな〜というか金じゃねーか』

「そーですかね」

軽くあしらう私に多分キレた先生は髪を引っ張った。


『なんだその態度は!!』

周りにいた生徒の注目を浴びてしまった。こういうのほんと苦手;…


「すいません」

素直に謝り、事はすんだ。


キーンコーンカーンコーン



『あっはははははっ!』

「っさいなぁ…;」

『だって…おまえっ…あれはねーだろ!入学早々、目つけられてどーすんだよ!』


さっきからえりと亮に先生への態度がおもしろかったと言われ爆笑されている。

「これからもっと怒られるじゃん。めんどくさい…」

三人で階段を上がって一年棟まで行く。


『あ、3組ここだ。んじゃーな』

亮と別れ、私たちも自分のクラスへ向かった。


『ぢゃ、また放課後!』

「わかった〜」

えりと別れ5組の教室に入る。


だいたい中学が一緒どうしで固まってるみたいだけど私はだれ一人同じ中学の子がいなかったから机に一人座った。


『えりの友達だよね?』

いきなり話しかけられた。

「あ、うん!そーだよ♪」

かわいらしい黒髪ロングが似合う子だった。


『えりの友達の香椎千夏。よろしくね♪千夏でいーよ』

「梅原紗季だよ。紗季でいーよ。よろしくね」

それから先生が来るまで千夏と話していた。

千夏も同中の人がいなくて困っていたらしい。えりとはホームページで知り合ったんだそうだ。
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