ただ…逢いたくて
SHRが終わり、斜め前に座っていた千夏が寄ってきた。

『紗季!メアド教えて♪』

メアドを交換すると千夏は同中の子と帰って行った。



『紗季だよね?』

隣の席の女の子に声をかけられた。ん?だれだっけ…;
あーーーーーっ!


「美穂だよね!」

『やっぱ紗季だー♪』

ホームページで知り合った美穂だった。

『一緒のクラスよろしく♪てか隣の席よろしく♪』

「よろしくね♪よかった美穂が居て!友達出来なかったらどーしようかと思ったよ」

『あははっ!わたしも♪また明日からよろしく。じゃね』


美穂が帰った後にすぐえりが顔を出した。

『紗ー季っ♪帰ろう』

「うん!」


えりとプリクラを撮りに行きクラスの事を話して、帰宅した。


「ただいま」

『おかえり』なんて言ってくれる人もいなく、部屋に入りベットに飛び込む。


両親は昔から共働きでそれほど仲は良くない。帰ってくるのも夜遅い。

携帯を見るとメールがきていた。

(千夏だよん♪)
(明日遊ぼうよ!美穂)

千夏と美穂からだった。
美穂は前々からメールする仲だったからメアドを知っていた。

二人に返信し、お風呂に入り眠りについた。


♪〜♪〜♪

「んー…」

眩しい太陽が差し込み、目覚ましが鳴る。


用意を急ぎ、走って駅へ向かう。

『紗季遅い!早く』

えりにつままれ、電車に乗る。

「はぁー間に合わないかと思った…♪」

『亮ちゃんどこだろ』

私たちより一つ前の駅から乗る亮を探すえり。
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