ただ…逢いたくて
七人の中には、暗い系の男女3人いて、あと3人は、翔と男二人。最悪じゃん…;と思いつつ掃除を始めた。


『誰かさんのせいで教室掃除かよ』

「はいはい、ごめんねー」

人見知りをしない私は翔と仲良くなっていた。


『『翔、梅原さんと仲良かったんか!!?』』

翔の友達らしき男二人が同時に叫んだ。

『今日の朝から親友さっ♪』

冗談まじりに私の肩に手を回す翔。

『俺、大河!よろしく』
『お…俺は順也!』

いきなり礼儀正しくなって自己紹介を始めた二人。

「たいが?珍しい名前だね〜♪それに、順也くんね。よろしく!」


翔の手を振り払い笑顔で答える私。


『紗季ちゃんと話してみたかったんだよな〜!』

大河が言う。

「なんで?」

『だってあの生活指導に反論したの紗季ちゃんぐらいだって!』

「反論ってゆーか、なんにもゆってないんだけどなぁ…;」

『N高、こんなに厳しいとは思わなかったよな〜』

「だよね!私も色落としてこいって言われた」

大河と順也くんと話していると翔が叫んだ。


『おまえらーっ!!掃除しろやー』


さっきからおばちゃんみたいに頑張って掃除していた翔がついにキレた。(笑)


『紗季ちゃんと話してんだよ!』

冗談まじりで大河と翔が喧嘩しているのを順也くんと笑った。


『てか、なんで俺だけくん付け?』

「いや、なんとなく♪私は紗季でいーよ」

『まじで?わかった♪』


『『お前ら!笑ってんじやねー』』

息ピッタリの大河と翔がまた可笑しくて順也くんと爆笑してた。


暗い系の3人ががんばってくれたおかげで掃除はなんとか終わった。私と翔たちはほぼ何もしていない。
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