ただ…逢いたくて

「なあに?」

『俺らの中で1番カッコイイの誰?』

『ヒュー♪聞いちゃったよこいつ!』


…………。?
どういう問い掛けだよ;


「そんなの、わかんないよ」


適当にごまかした。


『紗季〜ゆえよ〜♪あ、!てかメアド教えてよ』

「あーうん。いーよ」

私たちが交換してると周りにいた友達も交換させられた。





この時、初めて貴方のアドレスをいれたんだよ。


覚えてるかな?


貴方とはこの時一言も話さなかったけどね。

メールするのはずっと後の事だったよね。


順也くんたちと別れ、美穂と駅まで帰り、別れた。



〜♪〜

着信.翔


翔?なんで?


『もしもし紗季?』

「ん?翔どーしたの?」

『宿泊研修あんじゃん?一緒の班になんない?』

「あー!うん♪いいよ」

『まじで?そんだけ!じゃ!また明日な〜』


一方的に切られた電話。
宿泊研修はもうすぐだ。







『おっはよーっ!』

数日たち、名前と顔を覚えてきたころ…今日は宿泊研修の班決め。

自由に男女六人でくめる。


『紗季!あたしらと一緒になろ♪』

美穂と千夏が誘ってくれた。


『男子どーする〜?』

千夏がクラスを眺める。


「私さ、翔に一緒になろって言われたんだ!翔たちと組まない?」

『やっぱ翔って…♪』

「ん?」

『なんでもなーい♪♪』
『ねー♪』

美穂と千夏はニヤニヤしながら言ってきた。気になったけど翔に話し掛けられたから深入りすることはできなかった。


結局、班は美穂、千夏、私、順也くん、大河、翔になった。


この六人が後々、あんなに仲がよく親友になれたのは何かの絆があったからかもね…♪
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