看護学校へ行こう
店員に、

「どんな趣味?」

と思われるのではないかと不安だったという。このようにして、なんとか曲全部を集めたら、「編集」しなければならない。各学年の出し物は、10~20分くらいなので、曲をまるごとかけるわけではない。そこで途中で曲を止めて、中を飛ばして後半に自然にもってけるようにくっつけた。これは私がやったが、結構骨が折れた。

 いざ学園祭当日。看護学校に興味のある一般の人も結構来てくれた。茶道部では交代でお茶を点て、お客さんに振る舞う。二年生の教室では、無料で肺活量を調べたり、学生がお客さんの血圧を測ったりした。看護用品や、一期生からの先輩達の古い写真を展示し、好評だった。

 さて、各学年の出し物の時間である。一年生から順番にやることになっている。一年生の出し物は結構面白かった。そして私たち二年生の出番。みんな衣装とメイクもばっちりだ。えもっちゃんが手はず通り音楽をかけると、皆次々ステージにあがり、ものまねを披露していく。笑い声や拍手が聞こえ、受けていることがわかる。白田など黒のビスチェを着てマドンナを踊っていた。

 私の出番。たすけとかえでと3人でアルフィーとなり、ステージに出た。サングラスをかけ、桜井の顔をつくる。大笑いの声。受けている。しめしめである。アルフィーが終わると、最後にデーモン小暮として、私とたすけの出番が待っているので、大急ぎで衣装替えとメイクをする。みかさんが衣装替えを手伝ってくれた。
< 121 / 162 >

この作品をシェア

pagetop