看護学校へ行こう
実習と毎日
修学旅行を終えると待ち受けるのは、授業と実習である。一年生の時と違い、夜勤者への申し送りもしなければいけない。重症患者さんは受け持たされていないから、それほど引き継ぐ内容も無いのだが、何をポイントに申し送るかつかんでいないので、だらだら長い申し送りになる。長く申し送った割には肝心のことを伝えていず質問され、答えに窮する始末である。このときまやちゃんと一緒のグループで、整形外科実習に行っていた。ある日、まやちゃんの次が私の申し送る番だったので、まやちゃんの申し送りを聞きながら後ろで立って待っていた。まやちゃんは、患者さんのお便の量を説明するのに、以前主任さんから
「何か物にたとえて言うと、わかりやすいわよ。」
とアドバイスを受けていたので、そのことが頭の中にあったのだろう。便が多量に出たことを表現するのに、
「スイカ大のお便が出まして・・・。」
と夜勤者に申し送った。夜勤ナースはびっくりして、
「えーっ、そんなに出たの?」
とまやちゃんに尋ねていた。するとまやちゃんはあわてふためき、
「すいません、パイナップル大でした。」
と言い、周囲のナースを爆笑のうずに巻き込んだ。笑っていないのはまやちゃんひとりだった。物にたとえると言っても、大きすぎやしないかと私も思ったが、言う学生は真剣なのだ。
「何か物にたとえて言うと、わかりやすいわよ。」
とアドバイスを受けていたので、そのことが頭の中にあったのだろう。便が多量に出たことを表現するのに、
「スイカ大のお便が出まして・・・。」
と夜勤者に申し送った。夜勤ナースはびっくりして、
「えーっ、そんなに出たの?」
とまやちゃんに尋ねていた。するとまやちゃんはあわてふためき、
「すいません、パイナップル大でした。」
と言い、周囲のナースを爆笑のうずに巻き込んだ。笑っていないのはまやちゃんひとりだった。物にたとえると言っても、大きすぎやしないかと私も思ったが、言う学生は真剣なのだ。