看護学校へ行こう
さて、自己紹介も中盤に入り、いよいよ私の番がきた。これと言って特技もないし、何を言ったものか悩んでいたが、馬鹿にされたくないなと思い、
「私、やるときはやりますから。」
などと、たんかをきってしまった。そうしたら柿山と言う奴が、この人不良だ~と思ったと言う。風貌からしてそんな風には見えないはずなのに、反骨精神旺盛な人物に見えたらしい。
こうして自己紹介は終わり、いよいよ看護学校の授業が始まる。
入学式からしばらくは、オリエンテーションや自己紹介で、授業は無かったが、ようやく勉強が本格的に始まった。この時点では、「ああ、ナースの仕事の技術が教えてもらえるんだ」と思っていたが、そんなにいきなり最初から看護技術はやらなかった。統計学、社会学、ドイツ語、文学など、看護にあまり関係がなさそうな、つまらないものばかりだった。なぜドイツ語をやるかというと、医学用語はドイツ語で言うことが多いからだ。それでも実際ドクターがカルテに内容を書くときは、英語なのだが、たとえば胃なら、英語だとストマックだが、ドイツ語だとマーゲンと呼ぶ。このように、文章は英語で、単語はドイツ語という、混ざった言葉を病院では使う。ところがである。このドイツ語の授業、医学用語の単語など教えてはくれず、会話文ばかり習った。結果、私たちの頭に焼き付いた言葉は「イッヒ リーベ ズィー」という文章だけで、しかも意味は忘れてしまったという、なんの為にもならない授業だった。だが、就職してから私は看護学校の初期で習った授業の意味を知る。統計学は看護研究で使うし、社会学や文学は、人様とコミュニケーションをとる職業な為、必要な知識だったのだ。だがこの頃はその意味をあまり知らなかったので、適当に授業を受けていた。
「私、やるときはやりますから。」
などと、たんかをきってしまった。そうしたら柿山と言う奴が、この人不良だ~と思ったと言う。風貌からしてそんな風には見えないはずなのに、反骨精神旺盛な人物に見えたらしい。
こうして自己紹介は終わり、いよいよ看護学校の授業が始まる。
入学式からしばらくは、オリエンテーションや自己紹介で、授業は無かったが、ようやく勉強が本格的に始まった。この時点では、「ああ、ナースの仕事の技術が教えてもらえるんだ」と思っていたが、そんなにいきなり最初から看護技術はやらなかった。統計学、社会学、ドイツ語、文学など、看護にあまり関係がなさそうな、つまらないものばかりだった。なぜドイツ語をやるかというと、医学用語はドイツ語で言うことが多いからだ。それでも実際ドクターがカルテに内容を書くときは、英語なのだが、たとえば胃なら、英語だとストマックだが、ドイツ語だとマーゲンと呼ぶ。このように、文章は英語で、単語はドイツ語という、混ざった言葉を病院では使う。ところがである。このドイツ語の授業、医学用語の単語など教えてはくれず、会話文ばかり習った。結果、私たちの頭に焼き付いた言葉は「イッヒ リーベ ズィー」という文章だけで、しかも意味は忘れてしまったという、なんの為にもならない授業だった。だが、就職してから私は看護学校の初期で習った授業の意味を知る。統計学は看護研究で使うし、社会学や文学は、人様とコミュニケーションをとる職業な為、必要な知識だったのだ。だがこの頃はその意味をあまり知らなかったので、適当に授業を受けていた。