看護学校へ行こう

なんでも日直当番の電話は、病院の各病棟からの苦情対応で大変だったらしい。私たちは先輩達に、非常にひんしゅくをかってしまった。考えてみれば夜の8時9時に外で大声で歌を歌うなど、普通の民家周辺地域でも大迷惑な話である。病院の患者さん達は、みんな窓に集まって、私たちを見ていたらしい。実に恥ずかしいことだ。次の日教務にもたっぷり怒られた。

　この年頃の女の子にとって、お菓子は必須アイテムである。特にレポートなどで徹夜するときは、一人で二袋は食べる。
　ある日旧館メンバーで「100円パーティー」なるものをすると聞いた。つまりそれぞれ各自100円菓子を買い、みんなで集まっておしゃべりしながらお菓子を食べると言うだけの話なのだが、この時期の私たちにとって、友達とのおしゃべりほど楽しいものはない。話しても話しても話題はつきない。そしてたわいないことで笑い転げる。何とも幸せな時期である。ラジカセで音楽をかけながら、おしゃべりし、お菓子をつまむなど、これほど楽しいことはなかった。うらやましいと思った私は、新館だったけど、特別に仲間に混ぜてもらった。話題と言えば、教師にあだ名をつけて笑ったり、授業の話、それから恋愛の話まで多種多様だ。そんな「100円パーティー」は、月一回開かれ、毎度明け方まで盛り上がった。