看護学校へ行こう
ごっくんと飲み込む動作をすることで、口の中でチューブがとぐろを巻くことなく、スムーズに食道へ降りるのだ。私は吐きそうになりながら、必死に飲み込んだ。なんとかチューブは貫通した。のど元を過ぎればあとは何も感じない。私は一発で入れてもらい、やっと技術演習は終わった。
いくら患者さんの気持ちになって、などとうたったところで、その苦しみは到底わかりえない。そんな中、せめて看護処置の苦痛くらいは味わっておいた方が、後々ナースとしての患者さんへの接し方に違いがでるだろう。そう考えると辛かったが、必要な勉強であった。
看護学校の授業がサクサク進む中、待望の白衣が届き、技術演習はジャージから白衣を着てするようになった。相変わらず頭はたこ帽だけど、技術演習もかなりいろいろ習って、とうとう「採血」の演習を行うことになった。もちろん二人一組で、お互いの血を取り合うのである。注射というと、「これぞナース」みたいなイメージがあって、私たちはワクワクしていた。事前に授業を受け、採血のビデオも見て、いよいよ技術演習である。
「さあ、始めてください。」
と先生に言われ、私たちは嬉々として採血を・・・できなかったのである。皆、怖じ気づいている。何せ針を刺すのである。初めて人に針を刺すのは、かなり抵抗があった。そもそも血管を浮き上がらせるために腕に巻くゴム紐を駆血帯というが、駆血帯すらうまく負けない。
いくら患者さんの気持ちになって、などとうたったところで、その苦しみは到底わかりえない。そんな中、せめて看護処置の苦痛くらいは味わっておいた方が、後々ナースとしての患者さんへの接し方に違いがでるだろう。そう考えると辛かったが、必要な勉強であった。
看護学校の授業がサクサク進む中、待望の白衣が届き、技術演習はジャージから白衣を着てするようになった。相変わらず頭はたこ帽だけど、技術演習もかなりいろいろ習って、とうとう「採血」の演習を行うことになった。もちろん二人一組で、お互いの血を取り合うのである。注射というと、「これぞナース」みたいなイメージがあって、私たちはワクワクしていた。事前に授業を受け、採血のビデオも見て、いよいよ技術演習である。
「さあ、始めてください。」
と先生に言われ、私たちは嬉々として採血を・・・できなかったのである。皆、怖じ気づいている。何せ針を刺すのである。初めて人に針を刺すのは、かなり抵抗があった。そもそも血管を浮き上がらせるために腕に巻くゴム紐を駆血帯というが、駆血帯すらうまく負けない。