看護学校へ行こう

初合コン！

　4月になり、私たちはとうとう二年生になった。二年生と言えば、寮内でスリッパからサンダルに昇格である。「どっちでもいいじゃん」と言われそうだが、サンダルを履いているのは先輩の証である。皆、新学期になり、さっそくサンダルを新調した。

　新一年生も続々入ってきた。初めて「先輩」と呼ばれる立場になる。少し得意になった。

　同時に寮では部屋替えがある。4人部屋が一つ、あとは2人部屋だ。二年生から好きな子同士、部屋を決めて良い。私は特に「親友」と言うほどのつきあい方はしていない。その都度好きな子と遊ぶ。みんなは大体仲良しが決まっていた。

「う～ん、どうしたものか。」

困っていたら、良い人を目につけた。かき山だ。この子は私と同じ血液型がB型で、束縛を嫌う、ちょっと変わった子だ。変なところで怒ったり、かと思うと情にもろい面もあり、一見アウトローな雰囲気だ。私は彼女に近寄った。

「ねえ、かき山、もう部屋一緒にする子、決まった？」

「いや、まだ決まっていないんだ。」

「あのさあ、私と一緒の部屋になってくれないかなあ。私は束縛されたり、行動することに対していちいち説明したり何か言われるの、嫌いなんだ。かき山もそんな感じでしょ？お互い生活は一切干渉無しということで、組もうよ。」

この話にかき山も乗った。

「いいよ。本当にお互いのことは、一切干渉無しね。」