蜜事中の愛してるなんて信じない
「ア、アンタさ、こんな朝っぱらからうちに来て、遊んでくれる相手とかいないんでしょ?」
精一杯の皮肉をつらつらと並べれば、正志は「ふ」っと鼻で笑って携帯を取り出した。
か、感じわる。
私は、扉の前につったったまま、動くタイミングを失ってしまった。
「宿題は?」
ディスプレイを眺めながら、カチカチと操作を始める。
「あんたねえ、話すときは人の目を見て話しなさいよね」
「お前以外とはそうしてるけど」
は、ら、だ、た、し、い!!
「あらそう。私が可愛いすぎるから、直視できないんでしょう?」
「お前、そういう事言ってると、友達なくすぞ」
「アンタに心配してもらわなくても結構です」
「あ、そ。で、宿題は?」
「そこにあるわよ」
私は、机を指差した。
正志は、ようやくディスプレイから目を離し、視線を横にずらした。
その先にあるノートを覗き込む。
「わ、悪かったわね。終わってなくて」
「別に期待してねえし」
コイツは、私の神経を逆なでるプロだわ。
精一杯の皮肉をつらつらと並べれば、正志は「ふ」っと鼻で笑って携帯を取り出した。
か、感じわる。
私は、扉の前につったったまま、動くタイミングを失ってしまった。
「宿題は?」
ディスプレイを眺めながら、カチカチと操作を始める。
「あんたねえ、話すときは人の目を見て話しなさいよね」
「お前以外とはそうしてるけど」
は、ら、だ、た、し、い!!
「あらそう。私が可愛いすぎるから、直視できないんでしょう?」
「お前、そういう事言ってると、友達なくすぞ」
「アンタに心配してもらわなくても結構です」
「あ、そ。で、宿題は?」
「そこにあるわよ」
私は、机を指差した。
正志は、ようやくディスプレイから目を離し、視線を横にずらした。
その先にあるノートを覗き込む。
「わ、悪かったわね。終わってなくて」
「別に期待してねえし」
コイツは、私の神経を逆なでるプロだわ。