初めての光
私は中学2年の頃から
声が出せないんだ
中学の友達が声が出なく
なった人は面倒だから嫌い
そう言って
何もかもめちゃくちゃに
された。
声が出なくなったのは
自分のせいだから 私は耐えた

そんな事を考えていたら
白くて広い学校が見えてきた
(あれが、新しい高校‥)
私は中学の友達と被るのを
恐れ ちょっと遠い この高校
[光坂並木高校]を選んだ

ここは進学校だったから
ちょうど良かった。
学費はキツいけど 何とか
バイトをして貯めた貯金を
この高校の為に使った

(体育館‥と)

キョロキョロ 体育館を探し
歩いていたら 前から
見覚えある人が向かって来た

(あの子‥まさかっ!)

「もしかして緒兎祢?」

(秋菜だ‥)

彼女の名前は 宮崎 秋菜
私の幼なじみで親友

「やっぱり緒兎祢だ!あっ
紙 必要だよね?」

そう言って紙とペンを
私に渡した。
私は目を見開いた
だって 秋菜は小学校以来
会ってないし メールしか
してなかったから‥
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