隣の願望

え...??

「それでー...♪」

それからの彩花の話は
適当に相づちを打ったものの

頭に入ってこなかった


「だからぁー..
って、瞳ちゃんと聞いてる?!?」

『…え??
ごめん、聞いてなかった』

「だからぁ!!
これから水曜と木曜は
一緒に帰れなくなるから」

『あー..うん
准と一緒に帰るってことね?』

自分で声に出すと
さらに悲しくなってくる

「そーゆーこと♪
だから誰か見つけて★」

誰かって……

誰もいないよ

『…分かった』

彩花の明るさに
その日はついていくことができなかった

『「ばいばい」』

家に入ってすぐに自分の部屋に向かった

カバンをそのままおろして
ベッドにダイブした



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