隣の願望


家の前には彩花(アヤカ)がいた

『ごめーんっ!!
………待ったあ??』

「おはよ。
大丈夫だよ、行こー」
そう行って歩き出した彩花のあとを
あたしは急いで追いかけた

昨日の音楽番組の話や
クラスの出来事などを話して
15分くらいで学校についた

『じゃ、帰りねー』

「ばいばーい!!」

あたしのクラスは4組

彩花は2組

二階に上がると2組がある

2組の前で彩花とお別れをして
あたしは4組の教室へ向かった


――ガラガラガララ
下のレールが錆びているのか
4組のドアはうるさい

今の季節は春

まだ寒さが残っている

教室は暖房がついていたようで
少し暖かかった

ドアを開けて教室に入ると

(やった~♪1番だ☆)

誰もいなかった

4組は他のクラスに比べ
早く来る人が少ない

だからあたしが1番に来るのは
あまり珍しくなかった


席についてカバンの中身を出すと

――ガラガラガラガラ

少し静かめにドアが開いた

(え!!早くね??誰だろ)

そう思って顔を上げると


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