絶対的服従2
「これを渡して下さい。」
「これは…?」
その質問には答えず頭を下げ来た道を戻った。
「静音さん!」
背中で聞こえたお父さんの声はどこか琥宇桜に似ていた。
琥宇桜ー…
こんな事しか出来なくてごめんね。
お見舞いに行ってあげられなくてごめんね。
傍にいてあげれなくて……ごめんね……。
そして、私を嫌いになって下さい。
薄情な女だって……
私を憎んで下さい。
こんな事しか出来ないから・・・・・
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