絶対的服従2


「入って…」


琥宇桜の後に続いて一歩踏み出す。



カタンッと松葉杖を置いてベッドに腰掛ける琥宇桜。


「何してんの?こっちに来て」



ドアの辺りでボーと立っている私に手招きして呼ぶ。


ゆっくり、ゆっくり琥宇桜に近づく。



そしてぎゅっと握られた手。


優しくて大きな琥宇桜の手。


あったかい…



ポタッと私の涙が琥宇桜の手に落ちる。


< 127 / 137 >

この作品をシェア

pagetop