HAPPY BIRTHDAY...

あああ。勇稀。テメェ、後でマジで
しめるからなー。
と思いながらガチャピンに
目を向けると…
まだ、髪の毛をクルクルしながら
拗ねてやがる。

そんなガチャピンに苛立ちを感じ
俺は、愛想悪く「孝也」と呟いた。

そんな俺の一言を
待っていました!!!!
と言わんばかりの微笑みで
「名前孝也なんだ♪ありがと!」と
満足した顔でブレザーの
ポケットから携帯電話を取り出し
「アドと番号交換したい〜」と
デッコデコにデコって大量に
ぶらさがったストラップが付いている
携帯をわさわさと目の前で
揺らしやがるガチャピン。

あ〜だるいし。帰って寝てーよ。
てゆか帰りますか〜。と
思いながら俺は、早くこの場を
離れたいながら嫌々とガチャピンと
番号とアドレスを交換した。

そして「俺帰るわー」と
勇稀の許可を聞かず
早々と部屋を後にした。
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