HAPPY BIRTHDAY...

はぁ〜…ガチャピンが
美月だったらなぁ〜…

教室で言われた美月の言葉が
頭の中をこだまする。

「やめてほしーし。」

はぁ。と俺は、再び深くため息をついた。




………………
………………
………………









ガチャガチャ。

う〜ん……。

「たっらあぃまあぁ〜!」
「孝也寝てんのぉ〜??」

大声を出しながら
リビングに入ってくる姉貴


「……あぁ、寝てたわ。…てゆか
姉貴酔いすぎだし…。」

どうらやら俺は、
寝てしまっていたようだ。

「うるさいわね〜キャバは
酔ってなんぼ稼いでなんぼぉ」

ドサっ

と俺の上に座ってきやがった。
酒ときつい香水の匂いが
混ざっていて俺の頭を痛くさせる。

「おもてーよ。姉貴邪魔だし!!」

そんな言葉を無視して、
眠たそうな顔をして

「うーん。おやしゅみ。」

チュっ。

と俺の頬っぺたにキスしてきやがった。
それからスヤスヤと姉貴は、寝てしまった。

そんな姉貴のキスを俺は、ゴシゴシと
服の裾で拭き取り
俺は、姉貴を抱き上げ
再びソファーの上に姉貴を寝かした。
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