HAPPY BIRTHDAY...


俺は、舌打ちをしてダッシュで
制服に着替えた。
そして、洗面所に駆け込み
顔を洗い、歯磨いて
いつも時間をかけて
盛っている髪にも手を付けず
ダッシュで家を出た。


今から行けば5時間目に
間に合うだろう。
行かないより行った方がましだ。


そんな事を思いながら
自転車を飛ばした。

そして学校に着くなり
ダッシュで教室に向かった。

そして勢いよく扉を開けると
教室には、誰も居なかった。

…?あれ?

俺は、誰もいない教室に入り
掲示板に貼っている時間割を見た。
体育(体育館)

うえ〜体育とかだりー。
俺は、体育館に行くのを辞め
自分の席に座った。

やる事ねーし。ひまだなぁ。
いつも騒がしい教室が
静まり返るとやけに寂しいもんだ。

俺は、ふと隣の美月の席に
目をやった。

すると、一冊のファッション雑誌
が置いてあった。

なんとなく俺は、その雑誌に
手をのばした。

するとヒラヒラ〜と
中から一枚の紙切れが落ちた。

あ?なんだ?
と思いつつ雑誌を手に取るのを
やめて紙切れをひろった。

紙切れには、何やら小さい字で
文字が綴られていた。


その小さい字を見た俺は、
見た事にすげー後悔した。

内容…


「俺と付き合ってーや。
メールやったら気持ち
伝わらん気したから
こんな紙切れやけど…
手紙にしてみた。
前から佐野の事気になってた。
毎朝、教室来てて見る度に
可愛いなー思ってた。
今、彼氏おらんのやったら
付き合ってくれへん?
山本忠より。」
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