HAPPY BIRTHDAY...
あーだりぃ。だりぃ。だりぃ。
俺は、自分の机を力いっぱい
拳で叩きつけた。
ドカンッ。
静かな教室に机を叩いた
音だけが鳴り響く。
俺の苛々は、こんな事では
全く治まらない。
自分の机を蹴り飛ばそうとした瞬間
ガラガラガラガラー…
と教室の扉が開いた。
俺は、机を蹴るのを辞め
扉の開く方へと目をやった。
そこにいたのは、
美月だった。
何故か気まずそうな顔をした
美月が立っていた。