明日死ぬ

楽しげにしゃべり続けるソイツの声を聞き流していたら不意に怒りが込み上げてきやがった。

クソ！クソ！クソ！クソクソクソクソクソクソクソ！

何もかもウマクいかねぇじゃねーかよ！
何もかも悪い方に転がりやがるのは何でだよ！

死ぬ前にちょっとイイ思いをしたかっただけなのにどうして俺だけがこんな目にあわなきゃいけねーんだよ！

納得いかねー！

「おい放火魔野郎、てめーちゃんと人の話聞いてんのかよ。大体てめーは……」

「俺明日死ぬんだ」

相手の言葉にムリヤリ被せて俺は言ってやった。

これでこいつも道連れ決定だ。ザマアミロ。

「ああ？何言ってんだ？アホがとうとうイカレたか？てめーに自殺する根性があるわけ……」

ピッ。

もうこんなクソとしゃべる事なんて何もない。話の途中らしかったが一方的に切ってやった。