明日死ぬ
両側からの薄明かりしか入ってこない橋の下へ戻り、スナック菓子をツマミにたった一人での宴会を始めた。

初めて飲むアルコール類である缶入りカクテルは口当たりが甘くジュースみたいで旨かった。

カクテルとスナックを交互に口に入れながら、友達らとのケータイでのやり取りを思い出す。

ここぞとばかりに思いきりバカにしてきた奴。

心配して助言してくれた奴。

無視してしまったが他のメールをくれた奴や電話をかけてきたヤツラの反応はどうだったんだろう。

今の俺に何を言ってくれた奴が『いい友達』としての反応だったんだろう。

わからなかった。

グルグルと無駄に思考を空転させながらカクテルを飲み続けた俺は、いつの間にかツブレて寝ていた。

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